久々に怖い話?~櫛木理宇『ホーンテッド・キャンパス 春でおぼろで桜月』
ちょうど読み始めたのが桜が咲き始める頃で、何の偶然か作中の季節とバッチリ合ってしまいました。
ホラー文庫の作品ですが、どちらかと言うとライトなホラーなので、そんなに怖い話はありません。怪奇現象よりもそれに関わる人間が怖いって感じで。
最新刊には「どこからでも楽しめる」とか何とか書いてあったような気がしますが、短編連作集なので、基本設定さえわかっていればどこからでも楽しめます。
やんわり続いているのは主人公・森司とヒロイン・こよみの仲がどうなるか。
主人公の片思いかと思いきや、ヒロインの方も満更ではないらしい…。しかし、主人公の押しの弱さのせいかまっっったく進展する気配がありません。
下手に書いてネタバレも嫌なので、一言。日本人形の話が一番怖かったかな。
捨てようが預けようが持ち主の所にしれっと戻ってくる…って怖いわー。
ホーンテッド・キャンパス 春でおぼろで桜月 (角川ホラー文庫)
- 作者: 櫛木理宇,ヤマウチシズ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 2016/03/25
- メディア: 文庫
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そして巻末の広告の『かにみそ』という本が気になりました…。泣けるホラー?
今度出掛けたら本屋で探してみよう。