茶道とはただ菓子食べて抹茶を飲むものではなかったらしい~森下典子『日々是好日~お茶が教えてくれた15のしあわせ~』
ある日本屋で暇を潰していた時に茶道を題材にした本に出会いました。
茶道というと「甘いお菓子を食べて苦い抹茶を飲む」ぐらいの知識しかありません。年に一度くらいEテレで茶道の番組がやってたなあとか、そんな感じ。
お話は著者が大学生の頃に親の勧めでお茶を習い始めるところから始まります。
「うるさい作法」に辟易しながら、毎週通うこと25年。人生の岐路、別れなどを経験し、何度も辞めようと思いつつお茶の稽古に通います。
25年も通っていれば顔ぶれも変わります。結婚などの事情で去っていく人、お茶に興味があって教室に来た若い人。そういう人々の中で、著者は長いこと習っている割には腕前が上がらないことに悩みます。
悩みを抱えたまま教室に通ううちに、著者は「大事なこと」に気づいていきます…。
著者が何だかんだ言って、お茶を辞めなかったのは、その度に些細なことに気付かされ、その瞬間を大切にしているからではないかと思います。こういう勉強に終わりってないんですよね。「教授者」という資格を目指し始めるところでこの本は終わっていますが、ちゃんと資格はとれたんでしょうか…ちょっとそこが気になります。
それと検索をかけていて気付いたんですが、コレ、映画化が決定しているそうです…。
何となく絵面が地味なんじゃなかろうかと勝手に思うんですが、どうなんでしょう??
日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ (新潮文庫)
- 作者: 森下典子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/10/28
- メディア: 文庫
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