坂本素行 『糖尿病S氏豊かな食卓』
Kindle化するのを待っていた一冊。エッセイと言うより、レシピ集に近い。
糖尿病というと贅沢な食生活はできないというイメージがあるが、
著者さんは敢えて「量を食べられないならその中でいかに美味しいものを食べるか」と
決められたカロリーの中で色々な物を手作りする(パンまで作る。凄い)。
食べるために早起きをして90分の朝食をとり、家族のために食事を作る。
優雅、としか言いようがない。普通の会社員じゃまずできないよな。
(ちなみに著者さんは陶芸家。主夫ではありません)
ただこの本の初出が15年前の単行本で、現在のS氏の話も巻末に載っているが、
最近は何かを達観してしまったようで、
15年という歳月は人を変えてしまうんだなとも思った。
実は患っている糖尿病の種類が違っていたというのが発覚した
のも大きいのかもしれない。
Kindleだと表記が「?」な所があって、
やっぱり文庫で買っておけばとちょっと後悔しました…。
途中で入っているイラスト、カラーなのかな…?